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2021.10.20

自閉症スペクトラム(ASD)の人の勉強方法 

自閉症スペクトラム(以下ASD)やアスペルガー症候群と言われる人たちはいつも何かを考えています。頭の中は今自分が考えていることでいっぱいになっています。一つのことしか考えられないので、途中で話しかけられたり、何かに自分の注意が向くと今まで考えていたことを忘れてしまいます。「あれ?さっき何考えていたんだっけ?」となります。

忘れ物が多いのも、人の話を聞いていないように見えるのも、今自分がしていること、考えていることに集中しているからです。「学校に行く」ということが最優先の場合、ランドセルを忘れていくということも普通に起こります。話しかけられても応答しないのは自分が今考えていることに集中しているからです。

ASDの人はマルチタスクが苦手です。というか、できません。頭がパニックになってしまいます。なので、学校や塾で先生が話すことを聞きながら、板書をノートに書き写しながら、内容を理解するというマルチタスクは不可能に近いのです。

ASDの子どもの勉強方法としては、

①得意なことを伸ばす

②学校や集団塾では予習を重視し、授業中は先生の言うことに集中する。→予習をすると怒られるなどわけのわからないルールが存在する学校もありますがこの際無視です。

③事情を話して、板書を写メさせてもらうか、プリントとしてもらう。これを使って復習する。

をおすすめします。

マルチタスクをシングル化し、得意なことを伸ばすことで苦手なことにもチャレンジしてみようという意欲を高めていきます。

もともとASDのお子さんのシングルタスクの集中力はずば抜けています。天才が多いのも自分の好きなことに対する集中力の高さとこだわりの強さがあるからです。

お子さんの隠された才能を発掘しましょう。